2005年08月12日

他人の感覚はコントロールできない

以前お世話になっていた、ちょっと規模の大きなサイトでの出来事です。

そこは掲示板とチャットのある所で、私は掲示板にもチャットにもオフにも積極的に参加していました。
さて、ある日のチャットで、私はちょっと「この人変じゃない?」と思える人と二人っきりになってしまいました。
その人は数日前に「はじめまして」の書き込みをした人で、そこのサイトの管理人さんの「ファン」で、管理人さんの事をすごく知りたがっていました。
・・・こういう「サイトオーナーさんのファンになる」感覚って、自分にも全く覚えがないわけではありません。

サイトやブログでその人の日常や考えを読んでいると、そのサイトやブログののオーナーと親しくなったような錯覚を覚えてしまう事って、実は結構あるようです。
私にもそういう経験はありましたし、逆に私の日記が好きだと言われた経験もありました。

ただ、その人の執着っぷりはもう「越えて」まして。

管理人さんは○○という食べ物が好きなので自分も作れるように努力したとか。
(それ自体は普通ですがチャットで言う事か?と内心で突っ込みました)
今管理人さんは結婚しているのか?記述にはそういう私生活を匂わせる所がないから気になるだとか。
(顔も見たことない人が既婚者かどうかなんで気になるの?と内心で突っ込みました)
夕べ夜中に管理人さんが帰宅した、一体何処へ行っていたのか?(どーやって知ったんだそんな事!)とか。

その他にもいろいろ私に質問したり、自分も「どれ程管理人さんが好きか」を披露したり。
今までそんな事言う人を見たことなかったので、ものすごくびっくりしました。
芸能人じゃないんですよ?普通のサイトの一オーナーなんですよ?

はっきり言います、この人ストーカー?って思いましたよ。あれは怖かった。

私自身が何かされたわけでもないのに、得体の知れない恐怖を感じたのです。

もう、その時はなるべく管理人さんの私的情報(オフとかで知っている事もあったけど、それはあくまでオフで出す管理人さんの側面なので)は出さず、プライベートな事は詮索しないほうが良いという意味の事を言ってさっさとチャットから出ました。
それが精一杯でした。

その後その人とはオフでも実際顔見合わせたのですが、気まずかった・・・

それから数日後、すごく迷ったのですが、チャットでの出来事をメールに書いて、管理人さんに送りました。
件の人の管理人さんへの異常な執着は、当時の私にはとても脅威に写りましたし、現実に何かあってからじゃ遅いと思ったので。
「だからあの人どうにかして下さい〜」とは書きませんでしたが、もうそれだけで私が「あの人」に対して悪い感情を持った事はバレバレです。
その事で管理人さんに軽蔑されるかもしれないけれど、何かせずにはいられませんでした。

今にして思えば、あれは管理人さんの為を思った行動ではなく、ただ自分の感じた恐怖を管理人さんに何とかして欲しかっただけだと思います。

さて、翌日早速メールが帰ってきました。
チャットでの件は理解してくださったとの事。そして心配してくれてありがとうという言葉と共に、他人の感覚はコントロールできないからと添えられていました。

別に管理人さんは何か「あの人」に対策を施したわけではありません。
にもかかわらず、管理人さんからのメールを読んだだけで、自分の空回りが急に恥ずかしくなり、同時に安心もしました。

誰かが誰かに好意を抱く、それを止めることはできないし、ネットと言う空間は簡単に「繋がる」事が出来るため、余計な場所で出さなくても良い自分を見せてしまいがちです。

私は「あの人」が本当はどんな人なのか、掲示板の書き込み数件とチャットでの「出来事」でしか知りません。
ちょっと自分には合わないなぁと感じはしましたが、真に危険な人だと断定できる決定的な材料もないのです。

そして、自分が出した管理人さんへのメールをもう一度読み返すと

「常識では考えられない」

というフレーズが実に3回も出てきています。
今なんてもう赤面モノで読めないような内容ですが、自分の常識と合わないからこの人非常識!と決め付けるのは、ちょっと早計だったかもと冷静になれました。


つまり、自分のイタさにショック受けて平静を取り戻したと。


その後、その人とは別に親しくもなくかと言って仲が悪いわけでもなくという状態でしたが、お互い大きなトラブルを特に起こさないままそのサイトは閉鎖しました。

私が「常識」という言葉をなるべく使わないようにと気をつけるようになったのは、多分このあたりからです。
posted by AIBELL at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ネットマナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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